家族を振り返って

 僕も無邪気に遊んでいた子供だった。家族に囲まれて過ごしていた。僕のお父さんは、不器用だったけど、お母さんと教会で結ばれて過ごした。僕のお父さんとお母さんは完璧ではない。大変な思いをした人達。好きな事を出来なかった。教会関係の会社に勤務していた。

 その中で育ちながら、お兄さんは、寂しさを感じていた。僕はお兄さんのことが好きだ。お兄さんは知識豊富で、賢かった。小学校から登校拒否していた。喧嘩っ早くて、児童館では、二つ年下の男の子を鼻血を流させた問題行動も起こした。雪合戦でも、一つ年下の男の子の首を絞めたりして凶暴だった。確か、幼稚園の頃に空手を習っていたが、それで少し好戦的な性格だったんだろう。

 けど、良くないこともした。公園で野球をしていた。弟が空振りをしてお兄さんに当たる。お兄さんは、バットで弟の背中を何度も殴った。僕は、その光景がトラウマだ。見たくなかった。弟は悪くないからだ。ミスしただけだ。四男も、妹も、上の人を見ながら育った。

 悲しみの歴史はもう繰り返したくない。見たくない。お兄さんは、罪滅ぼしにか、いつも最近では、料理を作ってくれる。悲しみとは、神が悲しむ行為、良心が傷む行為だ。もう見たくない。

 今では、お兄さんは郵便局でアルバイトを1日も欠かさないで勤めている。三男は専門学校を卒業して、IT企業で働いている。四男は清涼飲料事業で、妹はデパートのアルバイトをしながらデザインを学ぼうとしている。

 私も悲しみではなく、希望を与える人になりたい。

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